マンションの安全性と資産価値の維持・向上のためには、大規模修繕工事が必要不可欠です。

しかし、大規模修繕工事はスムーズに完了しないケースも珍しくなく、計画段階でいくつか理解しておきたいポイントがあります。そこで、マンション修繕工事で注意すべき3つのポイントを解説します。

特に初回の工事は周辺住人の理解を得ておく

特に初回の工事は周辺住人の理解を得ておく

大規模修繕工事を行う際には、建物の住人と周辺住人への周知が欠かせません。特に、建築後初めてとなる第1回目の大規模修繕工事に際しては、周辺住人への徹底的な周知の実施と、理解を得ておく必要があります。

2回目・3回目ともなれば、以前の工事を経験しているので、理解も得られやすいでしょう。しかし、初めてとなる大規模修繕工事に際しては、徹底した周知が欠かせません。なぜなら修繕工事には「異臭」「騒音」といった被害がつきものだからです。

大規模修繕工事の施工前、着工までの時点で施工説明および質問回答を実施します。その際、後にクレームの原因とならないように、しつこいくらい丁寧に説明しておく必要があります。

大規模修繕の計画は数年に一度見直す

大規模修繕の計画は数年に一度見直す

大規模修繕工事には「長期修繕計画」を作成するものですが、数年に一度のペースで必ず見直しをしなければなりません。長期修繕計画は、一度作成したものを何年も継続して使用する例が多いです。しかし、何度も同じ内容で計画しても、同じようにうまくいく保証はありません。

大規模修繕工事のための長期修繕計画は、最低でも5~6年に一度のペースで見直す必要があります。特に修繕工事直後は、工事内容や費用を長期修繕計画に反映する良い機会なのです。

施工状況を適宜確認しておく

次は、「施工状況を適宜確認しておく」ことです。基本的に、着工後は業者に工事を任せることになりますが、その状況については1ヶ月に一度のペースで確認をとっておくことをおすすめします。

大規模修繕工事の施工スケジュールによっては、作業の進め方・順序が変更になる場合や、事前調査よりも修繕箇所の状態が良かったり悪かったりすることも考えられます。その場合、追加工事の必要性や清算の有無についても確認しなければなりません。また、確認作業を行うことによって施工業者の姿勢を正すことにも繋がります。

大規模修繕工事は決して手軽なものではない分、注意すべきポイントも少なくありません。しかし、いくつか注意するだけで修繕工事の失敗リスクを下げ、長期修繕計画のクオリティを上げることができます。大規模修繕工事は一度終わればそれでOKというわけではありませんので、次回以降の工事のためにも注意すべきポイントはしっかりと押さえておきましょう。

横浜でマンション修繕工事をお考えでしたら、横浜市南区にある株式会社創和三幸設計へご相談ください。マンション修繕工事において、管理組合が行うマンションの維持管理・運営をサポートするコンサルティングを行っています。マンションの長期的な維持保全のため、財務運用や瑕疵問題などに対して公平・中立な立場からご提案いたします。横浜で大規模改修工事の依頼をご検討中でしたら、お気軽にお問い合わせください。